漫画作品を作る為に物語を考えようと気合を入れて机に向かったのに、「物語が浮かばない!」と言う方は多いものです。
そんな話が思いつかない時に、試したい5つの事があります。
1、話を作る起承転結という型を定める
2、色々な物語を見る
3、実体験を増やす
4、会話を沢山する
5、思い切り考えた後はリラックスする
では、詳しく見ていきましょう。
1、話を作る起承転結という型を定める
アイデアが出ない人が試したい事のひとつに、話を作る起承転結という型(かた)を定めるというのがあります。
何かを作る時多くは、土台のような型が存在します。
話を作る時にも型があり、その型に当てはめて作って行くとスムーズに進みやすくなります。
逆にこの型がハッキリしていないと、作るのは手探りになり、とても難しくなってしまいます。
型がしっかり出来ていないせいで、物語を作るのが難しくなっている事がありますので、まず型をしっかり頭で認識できるように勉強してください。
漫画の場合は、起承転結が型になります。
ざっくり言うと、起(始まり)承(始まりを受け発展していく)転(見せ場)結(まとめ)です。
最初に全体の物語を大まかに考えて、後にこの4つの型へ分類して細かく考えます。
4つに分類した起承転結の中を、またさらに細かく考えて話を作っていきます。
詳しい書き方は今回は省きますが、人間で言うと、人間という一人の人(物語の全体像)の中に頭(起)や手(承)や腹(転)足(結)があり、そこからまた頭の髪の毛と、手の爪と、腹のへそと、足の爪、というように、さらに細かく分けるのを繰り返します。
最初に細かい部分から考えると、全体の繋がりに矛盾が生じやすくなりますので、最初に「こういうお話にするぞ!」と全体をざっくり考えてから、細かい所を考えていきましょう。
細かい所から考えて全体に繋げるのが得意な方は、そのやり方でも問題ありません。
自分が一番やりやすい型を見つけて、物語を作っていきましょう。
2、色々な物語を見る
アイデアが出ない人が試したい事のひとつに、色々な物語を見るというのがあります。
アイデアが出ない時は、単純に頭の中の材料が無い場合があります。
物語は『細かい出来事』の集合体です。
この『細かい出来事』という知識が無いと、『長い出来事』の集合体の物語を形成する事ができません。
それを解決するには、色々な物語を見て、情報を仕入れる事です。
漫画でもアニメでも映画でも小説でも、物語があるものならば、全て参考になります。
音楽の歌詞なども物語性が高いので、参考になるかと思います。
勉強時間だと思って、毎日何かを鑑賞したりする習慣をつけると良いでしょう。
私は漫画家なので、毎日漫画を読んでいます。
同じ物を何度も読むのでも問題ありません。
見る時に、自分の作品に活かせる所はないかなと意識しながら見ると、とても勉強になりますよ。
3、実体験を増やす
アイデアが出ない人が試したい事のひとつに、実体験を増やすというのがあります。
自分の体験ほどリアリティーのあるものはありません。
五感全部で体験できますので、とても勉強になります。
好きな事をどんどんするのも良いですし、した事のない事をするのでも良いですし、とにかく経験を増やします。
私は3歳くらいから漫画家を目指して行動していましたが、高校生の頃に自分の漫画を家族に見せた時、「この話は変だよ、こういう事が起きた時に人はこんな反応はしないよ」と言われて、「え??そうなの??」っとビックリした事があります。
私はかなり変わった人間なので、自分の感性で書いたキャラクターの反応が、一般的にはあり得ない反応になっていて、そこから、どういう人はどういう反応をするのかという事を意識するようになりました。
キャラクターが存在する世界からなら、どこでも反応を見る事ができます。
人間の世界は人間というキャラクターが沢山存在していますので、色々な人と絡みながら勉強をしていくと良いでしょう。
家にずっと居たい人や交流が苦手な人が、無理に体験を増やす必要はありませんが、誘いがあったりしたら短い時間でも行ってみるようにすると、知らない事を知れたりして面白いものです。
人間関係以外にも、スポーツや旅や散歩や勉強などの色々な経験をする事で、漫画にもリアリティーや説得力が出てきて、共感を生み、読まれやすくなっていきますので、体験を増やす事で話を思いつきやすくなったりします。
自分の好き嫌いも、体験からハッキリ分かるようになってきますので、書きたいものが何か分からない人にもおススメです。
4、会話を沢山する
アイデアが出ない人が試したい事のひとつに、会話を沢山するというのがあります。
上の実体験を増やすに似ていますが、誰かと会話をすると自分が知らない事が知れたりします。
自分といくら似ている人が居ても、絶対に自分とは違う考え方をしている部分があります。
その違う考え方を会話で学ばせていただき、アイデアが閃く事があります。
無理に話したくない相手と話す必要はありませんが、話して楽しい相手とは定期的に話をしてみると良いかと思います。
私は友人に自分の漫画の話をしていて、会話の中でアイデアをもらったりしています。
自分の仕事を応援してくれる友人だと、積極的に案を出してくれたりするので、そういう友人を増やすと良いかと思います。
こちらも相手の仕事を応援して、お互いに応援しあっていると、そういう友情の話が書きたいなーと思い、そこからアイデアが出たりしますよ。
5、思い切り考えた後はリラックスする
アイデアが出ない人が試したい事のひとつに、思い切り考えた後はリラックスするというのがあります。
アイデアを思いつかない時は、まずひたすら勉強や情報収集をして、「もうこれ以上できる事はない・・・」というくらい頑張ったら、後は一回休憩し、楽しい事をしてリラックスして過ごします。
すると今まで頭の中に入れた情報が整理されて、アイデアが閃きます。
私はストーリーは8割以上これで閃いています。
考えて作るというよりは、閃いて作っています笑
その代わり、毎日勉強して情報収集をして、いつでも閃けるようにしています。
ストーリーを描く時だけ勉強するのでは、情報が足りなさ過ぎてすぐに思いつきません。
毎日勉強すると情報量が莫大になってきますので、閃きが早く、そして多くなります。
閃いた!となったら、すぐに書き留めて物語を作りましょう。
知らないとできませんが、知るとできる事はとても多いです。
苦手な勉強を長時間するのは大変ですが、さらに腰が重くなるのを回避する為に、普段から5分でも良いので、ちょこちょこしておくと楽ですよ。
私も新しい事をする時に、苦手な内容の時はとても腰が重いです笑
でも、「やるぞ!」と気合を入れて、頑張っています。
ズルズル先延ばしになる事もありますが、向き合わないと先に進めないので、結局やるしかなくて気合を入れて行動します。
思いっきり努力した後にリラックスすると物語以外でも閃きやすくなるので、煮詰まったら息抜きをしましょう。
息抜きも仕事のうちですので、しっかり息抜きをしながら勉強を続けてみてください。
まとめ
アイデアが出ない人が試したい5つの事は、
1、話を作る起承転結という型を定める
2、色々な物語を見る
3、実体験を増やす
4、会話を沢山する
5、思い切り考えた後はリラックスする
です。
無理をすると続かないので、毎日コツコツ継続できる事をして行きましょう。
漫画のストーリーが思いつかない!ネタが思いつかない時の3つの対処法
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